MIDORI HARIMA
清潔な去勢
私たちが持っていると思っているそれは
はじめから存在しなかった。
私たちが持っていると思っているそれはただのアウトライン。
その輪郭をただわけもわからず義務のように
持ち続けたつもりになっているのはなぜか。
はじめから持っていないということに
取り返しのつかない恐怖のような心地よさを感じる。
視覚には限界があり、いつでも全体のなかの部分を
切り取るという形でものをみる。
そしていつでも部分から全体を想像するという方法しか残っていないのか。
情報は誰かによってトリミングされて伝えられる。
切れているのだ。
そこから想像する全体とは一体何か。
私たちは血や痛みを伴わずいとも簡単に適応してゆく。
ただ清潔に変化していく。
”清潔な去勢” 展覧会テキスト 播磨みどり 2001年 川崎市にて
私たちが持っていると思っているそれは
はじめから存在しなかった。
私たちが持っていると思っているそれはただのアウトライン。
その輪郭をただわけもわからず義務のように
持ち続けたつもりになっているのはなぜか。
はじめから持っていないということに
取り返しのつかない恐怖のような心地よさを感じる。
視覚には限界があり、いつでも全体のなかの部分を
切り取るという形でものをみる。
そしていつでも部分から全体を想像するという方法しか残っていないのか。
情報は誰かによってトリミングされて伝えられる。
切れているのだ。
そこから想像する全体とは一体何か。
私たちは血や痛みを伴わずいとも簡単に適応してゆく。
ただ清潔に変化していく。
”清潔な去勢” 展覧会テキスト 播磨みどり 2001年 川崎市にて
ARTIST STATEMENT (2019)
TEXT ”Prints: A place for reality and fiction/印刷:リアリティとフィクションの場所”(2023)
TEXT ”裏側からの越境”展に寄せて(2022)
TEXT “300日画廊と佐藤さんのこと” 300days Gallery and Sato Yoichi (2022)
REVIEW “ポリネーター展に見る「美術のおもしろさ」について” (2021)
TEXT “郊外の美術原理主義国家の法と倫理” (2020)
EXHIBITION STATEMENT ”Crossing The Boundary From Behind" 裏側からの越境 (2019)
ARTIST STATEMENT (2019)
TEXT “ゴミをめぐる考察” (2017)
TEXT "Democracy Demonstrates - What I have consumed in 90 days in Korea" Democracy Demonstrates - 90日間韓国で私は何を消費したか (2015)
BLOG "한국 길가 피크닉 - Roadside Picnic in Korea” 路傍のピクニック 韓国 (2015)
TEXT "The Roadside Picnic Chapter two" 路傍のピクニック第二章 (2014)
ARTIST STATEMENT (2011)
ARTIST STATEMENT (2008)
TEXT "Story Spoken by Outline" 輪郭で語られる物語 (2003)
TEXT "Clean Castration" 清潔な去勢 (2001)
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