MIDORI HARIMA








清潔な去勢


私たちが持っていると思っているそれは
はじめから存在しなかった。
私たちが持っていると思っているそれはただのアウトライン。
その輪郭をただわけもわからず義務のように
持ち続けたつもりになっているのはなぜか。


はじめから持っていないということに
取り返しのつかない恐怖のような心地よさを感じる。


視覚には限界があり、いつでも全体のなかの部分を
切り取るという形でものをみる。
そしていつでも部分から全体を想像するという方法しか残っていないのか。


情報は誰かによってトリミングされて伝えられる。
切れているのだ。
そこから想像する全体とは一体何か。


私たちは血や痛みを伴わずいとも簡単に適応してゆく。
ただ清潔に変化していく。


”清潔な去勢” 展覧会テキスト 播磨みどり 2001年 川崎市にて
 






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