MIDORI HARIMA
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"Worker’s Song"
2022年
シングルチャンネル・ヴィデオ&サウンドインスタレーション
台座、ウーファー、音楽再生デバイス、モニター
サイズ可変
撮影:熊野淳司
"Worker’s Song"
2022
00:05:29
Single-channel video and sound installation, variable dimensions
Medium: Wooden stage, monitor, ipad, woofer
Photo by: Junji Kumamo/ Akihiko Sonoda
藤沢市のゴミ処理場を訪れた際、監視のためにモニターにリアルタイムで映し出されるゴミの映像自体の魅力と共に、その映像がどこにも保存されず、そのイメージを所有するものもおらず、数名の職員によって見られるのみで、時間の経過と共に過ぎ去っていく映像であるということが心に残り、それをアナログフィルムで記録したいと思った。スーパー8フィルムで撮影されたモニターの映像と共に、同じように消費されて消えていくEDMのような音楽の重低音を、音楽再生デバイスに直接繋がれたウーファーによって振動に変換し、足元から感じられる装置を作った。音楽から抽出された重低音を、自らの足元に振動として感じながら、流れていく映像を見ることを通し、重低音のように社会の基盤になくてはならない職業として存在しながら不可視化されている労働(者)の存在を祝福する作品を作った。
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