MIDORI HARIMA










"This Is a Mirror"
 
2022
2チャンネルデジタルビデオインスタレーション 
プロジェクター、スクリーン、スピーカー



版画家からコンセプチュアルアートへと転身したLuis Camnitzer氏の、初めのコンセプチュアルアートの作品である”This is a Mirror, You are a Written Sentence”(1968)を下敷きに、Camnitzer氏の転身を、逆にトレースした。本作品は、直接的に版画を扱ってこなかった自分の、ほぼ初めての版画作品と呼べるものでもあり、また、AI化や環境問題が顕在化する現代において、紙の存在を身体に重ね、それがいずれ無くなることを想定した思考実験に基づいて構想された。

自身がスタジオを間借りしている大工さんの作業場環境を使って、窓から見える隣接する森の風景をシルクスクリーンの版にし、それをその写真を撮った窓にはめ込んで、版に絵の具をのせてを刷る行為自体を、版の裏側からデジタルカメラで、後ろ側からは遠巻きに8ミリフィルムカメラで同時に撮影したものを、二つのスクリーンで同期させ、ビデオインスタレーションとする。二つのビデオは、森の環境音や、工房の作業音などの音で同期される。